主にアメリカ車が元気だった1950年代頃のボンネットマスコット(フード・オーナメント)を収集していますが、どうしてあんな馬鹿デカくて重い造形物をボンネットに載せたのか私なりの考察をしてみます。
1908年にフォードが発売したフォード・T型ガソリン自動車のラジエターキャップ(冷却水の過剰な熱を発散するための装置の冷却水を入れるフタ)は、なんの変哲も無いキャップ(フタ)でした。
1920年代に入るとオーバーヒートしないように温度計がラジエターキャップの上に取り付けられるようになりました。
1930年代には車を持つことがステータスでしたから、メーカーの車種ごとにシンボリックなマスコットが飾られるようになりました。(下の写真を参照)
《下の写真にカーソル F4e をあててクリックすると拡大します。》
1940年代に入ると産油国であったアメリカは、排気量の大きい馬力を上げたエンジンとラジエターなどをボンネットで覆われるようになりました。
ラジエターキャップに取り付けられていたマスコットは大きなエンジンルームのボンネット上に車体に合う大きさのマスコットを飾ったのです。
私の書いていることが間違っている場合はご容赦ください。