隣の仙台東宝ビルの前を通ったら明日から閉館の張り紙がありました。
シネマコンプレックスの台頭とDVDレンタルの普及によって映画館の存続は厳しさを増していたのと、ビルの老朽化が閉館に拍車を掛けて、43年間の幕を下りてしまうのは映画フアンの一人としてなんとも寂しい限りです。
青春時代に仙台東宝で上映されたショーンコネリー主演007シリーズ「ロシアより愛をこめて」(1963)、アヌーク・エーメとジャン・ルイ・トランティニャン主演「男と女」(1966)、ダスティン・ホフマンとキャサリン・ロス主演「卒業」(1967)、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演「明日に向かって撃て」(1969)、ライアン・オニールとキャンディス・バーゲン主演「ある愛の歌」(1970)、三船敏郎主演「レッドサン」(1971)等をポップコーンを食べながら見て過ごした思い出が一杯あるからです。
昭和30年代(1955~)に一番館は、仙台日活劇場、仙台東映劇場、仙台東映パラス劇場、新東宝系の中央劇場、仙台松竹映画劇場、大映系仙都劇場、東宝系の日之出劇場、洋画専門では東北劇場、日之出五階劇場、仙台東宝劇場等がありました。
二番館は、仙台名画座、青葉劇場、有楽座、日之出地下劇場、南街映画劇場、公園劇場、長町ミリオン劇場、連坊映画劇場、錦映画館等思い出すだけでも沢山の映画館がありました。
テレビもまだ普及していない娯楽の乏しい時代でしたから、これだけの映画館が成り立っていたのでしょう、西部劇のリバイバルが上映されてジョン・フォード監督の「駅馬車」、騎兵隊三部作の「アパッチ砦」「黄色いリボン」「リオ・グランデ砦」や「シェーン」「荒野の決闘」等を見て西部劇フアンになりました。
本当に映画が輝いていた時代です。
コメント
仙台東宝劇場の閉館
仙台市中心部で長く市民に親しまれてきた映画館、東宝劇場が先月の26日に閉館しまし…
Vol. 42 三船 敏郎
先日の土曜日(3日)、久しぶりに古い映画を観ようとレンタルしてきました
はじめまして、私も三船敏郎さんに興味を持つひとりです。
あれほど国際的にも有名な俳優さんは日本でも数少ないですね。
そんな三船さんは、大スターであっても機材運びを手伝ったり、気さくな方だったようです。
私も三船さんの記事をブログで書いてみました、よかったら遊びにいらして下さいね~、ではまた!
コメントありがとうございます。
三船敏郎のような骨太な俳優、最近みかけませんね。
彼の主演作「隠し砦の三悪人」娯楽作品ですが面白いですよ。
こんにちは、以前もコメントさせて頂きましたルーシーです。
前回、オーナーさんが仰っていた黒澤監督と三船さんコンビがジョン・フォード監督とジョン・ウェインの関係に似ている~ということを思い出しながら(笑)、今回ジョン・ウェインについて記事にしてみました~、お時間あるときにでも覘いてみて下さいませ!
はじめて拝見します。
私は最近、市川雷蔵さんのファンになりました。
そこで『雷蔵、雷蔵を語る』をよみましら、
仙都劇場の新装に合わせて来仙されたことがかいてありました。
すでに劇場がないので、
劇場のその後の事やその当時の事をもしご存知であれば
教えて下さい。お願いします。
よしだ様
コメントの投稿ありがとうございます。
仙都劇場は大映映画の上映館として青葉通り(現住所:仙台市青葉区中央2丁目2-10)に昭和25年から昭和42年(1950年~1967年)まで営業しておりました。
その後、劇場は取り壊され昭和44年(1969年)に仙都会館ビルとしてオフィスビルに生まれ変わり現在に至っております。
参考になりましたでしょうか。
仙都会館が映画館だったんですね
69年といえば雷蔵さんが亡くなられた年ですね
大映系映画館だったとのことでなんだか
不思議な感じがします
劇場であれば雷蔵さんのサインなんかも
見られたかもしれないのに、ちょっと残念ですね
細かい情報お教えいただき、ありがとうございました
全く映画には関係ないのですが、ご存知でしたら教えていただけませんか?名画座、青葉劇場を経営していた会社の正式名称を知りたいのです。
静枝さん
色々調べてみましたが、名画座、青葉劇場の会社の正式名称は分かりませんでした。青葉劇場は35年ぐらい前は青葉通りの藤崎向いの「りそな銀行」のあたりにありました。その後、駅前のプレイビルに移って営業してましたが、確か10年ほど前に閉館したはずです。
同級生が支配人をしておりましたが、連絡がとれませんでした。
お手数かけました、ありがとうございました。