久しぶりにコレクションを披露します。
蒐集癖(しゅうしゅうへき)Ⅴ。
自動車が最も輝いていた時代の1940年頃から1960年にかけて製造された
アメリカ車のボンネットに鎮座していたフード・オーナメントです。
フード・オーナメントは、
一部の富裕層にしか車が買えなかった1930年代にラジエターのキャップの上にステータス・シンボルとして取付けたのが始まりだと考えられます。
その後、ラジエターがボンネットの中に納まり、そのボンネット上に車を引立たせて、なおかつ車種が分かる特徴のある飾りに変わりました。
メーカーの特徴が形や大きさにあらわれていてとても面白いです。
長さが50cm位の大きなフード・オーナメントもあります。
小学館発行のビック・コミック・オリジナルに連載中で終戦後の日本が
懐古的に描かれている漫画「三丁目の夕日」が映画化されました。
漫画の時代背景は、昭和33年(1958年)ですから、その当時の日本でも
米国製のデッカイ車体に、これみよがしに風を切って走っていたはずです。
コレクションを始めたきっかけは、
1920年代のデザインであるアールデコ後の現代デザイン様式が車の飾りとしてフード・オーナメントに凝縮されている様に感じ、それを確かめ、そのデザイン体系を見てみようと考えたからなのです。
写真上 : オールズモービル 写真中 : プリモス 写真下 : ビュック
写真は蒐集の一部で3車種以外にも
シボレー、ポンティアック、フォード、キャディラック、マーキュリー、
ナッシュ、ダッジ、パッカード、デソト、スチュードベーカー等々。