時々コメントを戴いている仁醒 さんが「宝石は腐らないか」というタイトルでブログに 書いています。
先日、ジュエリーのリフォームで秋田市からカップルが御来店下さいました。
その方たちのお話を致しましょう。
リフォームは、プラチナのダイヤのリング2点と同じくペンダント1点で今流行りのスリーストーンのペンダントに加工する依頼でした。
もう一点は真珠のリングとシングルカットの小さなダイヤが9個付いたリングで、今お持ちのイヤリングと同じデザインでペンダントに加工する依頼でした。
以上の2点は簡単にお話が進んだのですが、お母様がお婆様に買っていただいたWGのアクアマリーンのリングのリフォームで、ペンダントにするか、リングにするか悩まれておりました。
そのリングは、かなり使い込んで裏にべったりと白く汚れがついた40年ぐらい前のデザインなので、クリーニングをして差し上げたら、アクアマリーンの石が見違えるように鮮やかなブルーの色に成りました。
40年程前には、とても斬新でモダンなデザインリングだったのでしょうが、指に着けると20mm位高さがあって今のデザインとは違っています。
私が、「懐かしいデザインなのでレトロ調で、かえってこのまま親指とか中指にすると素敵だと思いますよ、お友達にどうしたのと聞かれたら、指輪のストーリーをお話したら会話に花が咲くと思います。またリフォームはいつでも出来ますが、このデザインはもう作れませんからね。」とお話しました。
お二人は、喜んでお帰りに成りました。
ジュエリーの価値には、耐久消費財と違って、変わらない使用する価値(Value in Use)があります。
今回は、リフォームして使用することと、物語を受け継いでいく二つの事に出会いました。
いつまでも、ジュエリーと一緒に思い出を大事に大事にして頂きたいと思います。