写真の「コルト バントライン スペシャル .45」は、1881年保安官ワイアットアープがOK牧場(ガッツ石松ではありません)の決闘で使用したといわれているピストルです。
このモデルガンが私の手元にある理由をお話しましょう。
高校3年の時、始めて射撃競技と言うものを教えていただき、東北工業大学に射撃部を設立した時の初代コーチをしていただいたSさんが一昨年入院されました。お見舞いに伺ったとき、子供のように誇らしげに『郁雄、「コルト バントライン スペシャル .45」欲しくてや、買ってんだけど病院に置いておけないから家にあるんだ。送るから見てみろ、いいぞ。』といわれるので、『退院しましたら一緒にみましょう。』と約束して帰ってきました。しかし、その約束も叶わず昨年2月24日59歳の若さで亡くなってしまいました。
「コルト バントライン スペシャル .45」を一緒に見てみたかったと思いましたが、その事は、ご家族にもお話しませんでした。ところが、昨年の6月、弟さんご夫妻から「コルト バントライン スペシャル .45」を形見に頂戴いたしました。
Sさんは、私に見せたかったんだろうな、『郁雄、どうだ凄いだろ。』と言いたかったんだろうな、と思ったら涙が出てきてしまいました。プレートにSさんの名前を刻んだ特製のケースを作り、壁に飾ってSさんを偲んでいます。
宝飾品のリフォームで形見のお品をお持ちになって、価格を聞かれる人がおられます。私は、その方との思い出を大切にされる事にこそ価値があるとお話しします。
コメント
完成された銃というのは、武器というよりはむしろ芸術作品ですね。
あっ、オープン30周年おめでとうございます。
お祝いのコメントありがとうございます。
[完成された銃というのは、武器というよりはむしろ芸術作品ですね。]
これって、男性にしか分らない感覚ですよね!