5月23日の仙台の地元紙「河北新報」朝刊文化欄に、
「生誕110年 小磯良平の世界」展の記事が目にとまりました。
福島県の郡山市立美術館で6月16日まで開催されていることを知り、
以前から是非鑑賞したいと思っていました。
昨日、小雨降る郡山駅に降りて、美術館へタクシーで向かいました。
駅から東に15分位走った高台の森を切り開いた広大な敷地にありました。
午後1時30分頃に着いたのですが、平日で雨のせいか来場者は少なく、
その分ゆっくり鑑賞することができて私にとっては幸いでした。
東京美術学校(現東京藝術大学)の卒業制作として描かれた「彼の休息」は、
昨年度に藝大で修復が施され、描かれた当時の美しい色彩を取り戻しました。
私は、ラグビーのジャージーとランタンの赤い色がとても印象的でした。
代表作「斉唱」が特別出品、東北では実に30年ぶりの展示となる作品です。
女学生が着ている制服の黒い色が、遠近感で同じ黒では有りませんでした。
画集の写真では到底わからないですね。
その他にも素晴らしい120点もの作品に圧倒されてしまいました。
東日本大震災の被災県ということもあって、関係者の努力で開催された
「生誕110年 小磯良平の世界」展です。
これだけの作品を一堂に見られる機会は中々ないと思います。
時間の許す方は是非美術館に行かれて、素晴らしさを体感してみては。
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