19日に印刷されたばかりの12月20日発行一般社団法人日本ジュエリー協会認定ジュエリーコーディネーターの為の「ジュエリーコーディネーター誌55号」が届きました。
山口遼氏執筆の「近世ジュエリー史」が53号で完結し、前号はジュエリーコーディネーターにとって永久保存版となるべく、6ページにわたる「近世ジュエリー史年表」に力を注いだため発行が10月5日でした。
55号の誌面内容については、9月に入ってすぐに取り掛かりはじめ、取材等をして11月1日に全体の台割が決まりました。
執筆者の連載原稿や取材原稿等が出来、それらの校正を何度も繰り返し、12月8日に念校(印刷で校了の直前に、もう一度念のため行う校正)でした。
再度の校正の結果、15日に印刷へ回して19日に刷り上がり、発送業者に渡して封入・宛名貼りという手順でした。
露木 宏氏(日本宝飾クラフト学院理事長)執筆の連載「近世日本の宝飾文化史」で伊達政宗、支倉常長の装飾について紹介されています。
支倉常長の肖像画に描かれている指輪の宝石は、ルビーとかガーネットという説があり実際は何の宝石か仙台市博物館に行って調べて欲しいと露木先生から依頼を受けました。
仙台市博物館は地元。何度か訪れているのですぐに出向き、学芸員のSさんにお会いして何の宝石かお伺いしたところ専門ではないという事でした。
それではと、展示場の肖像画の前に行ってガラス越しに凝視すると、描かれている指輪の宝石の色は薄いブルーです。
隣にいた中年の女性にもお聞きするとやはり薄いブルーというこたえでした。
同業のクリスチャンの方にお聞きすると、聖母讃美唱歌のひとつ 「典礼聖歌407番」の歌詞に「マリア様の心 それは サファイア」とありサファイアが聖母マリアを意味する宝石とされているという事でした。
サファイアが邪気を祓い、誠実で慈愛に満ちた心を育む宝石として崇拝されている歴史とも関係があるのではないかと言ってました。
その事から、私の推測でしかありませんが、慶長遣欧使節として支倉常長が1615年にスペインで洗礼を受けたころには、セイロン(現スリランカ)産のサファイアがスペインにも入っていたとおもわれるので、支倉常長の左手の薬指の指輪の宝石はサファイアではなかろうかと思うのです。
毎号22ページのジュエリーコーディネーター誌が発行されるまでに多くの方のご協力があって出来上がります。今回も身近の仙台市博物館学芸員のSさんをはじめ皆様にお世話になりました。ありがとうございます。
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