お菓子屋さんで「ゴーヤチップ」を見つけました。
食べてみるとあの苦い独特の味がしました・・・・・・・
沖縄で宝石店を経営している父の知人が、宝石を教えるから来ないかと誘って頂きました。1970年に大学を卒業すると沖縄に行きました。まだアメリカが統治していた時代です。日本なのにパスポートみたいな身分証明書を取得し、入国検査、税関検査があって沖縄に入れました。
仕事が終って住込み先の社長宅に帰ると、苦瓜(ゴーヤ)とコンビーフの炒め物がほとんど毎日食卓に出ます。始めの半年ぐらいは、苦くて、苦くて、よくこんなものを沖縄の人は食べられると感心したものでした。半年もすると不思議なものであの苦さが美味しく感じてきました。
沖縄の食べ物の思い出といえば、味噌汁にラードを入れるのにはびっくり。それに「へちま」が具に入っていました。「へちま」のふわふわした食感は好きでした。
それから沖縄のそば、これはまずかった。そば粉が入らないの小麦粉100%の麺は、薄味でモサモサという感じのとても日本そばとは違う物でした。
私の宝石商としての原点は沖縄。夢と希望に満ちあふれていた頃でした。約2年間沖縄に滞在。在庫管理、営業、接客、加工技術(特に手造り職人の隣で6ヶ月教わる)を学びました。
アメリカの米国宝石学会GIA(ダイアモンドの国際的グレーディング基準、『4C』の考案、カリフォルニア州からの助成金を受ける、NPO非営利組織。)で鑑定士の資格G.G.を取得出来ると知ったのも沖縄でした。
・・・・・「ゴーヤチップ」が懐かしい味と共に初心を思い出させてくれました。